ハルマゲドンの景色とは、まさに、このことを言うのだろう! これ以上すさまじいアニメを見たことがない。
40年ほど前のりんたろう監督のアニメ映画「銀河鉄道999」の2作品ですが、世評では1作目の「銀河鉄道999」の方が評判がよいことは十分承知しているが、自分は2作目のこちらの作品の方がしっくりきます。その理由は、1作目で鉄郎が地球を発つ時に、メーテルのモノローグが流れますが、そこには内省的なものが一切なく、その後も時折見せる無邪気ともいえるメーテルの表情に不自然さを感じるからです。
メーテルの正体が判明している2作目では、鉄郎とメーテルの間に終始、重い空気が流れますが、それこそ本当の姿だと思います。車内の2人は1作目の方が魅力的に描かれていますが、あれは、鉄郎がメーテルの正体を知らず、メーテルもそれを隠しているからです。
まあ、ただ、この2作目も問題がないわけではなくて、鉄郎はメーテルからの(と思われる)メッセージカードに促されて999に乗車し、旅を続けるわけですが、ようやく会うことのできた肝心のメーテル本人からは、999を降りるように諭される。迷った挙句、鉄郎は、わからなくなり、メッセージカードの方を信用してしまう。そのため、機械の体をタダでくれる星に向かう1作目とは違い、2作目は旅を続ける意味自体が薄くなっている。もはや鉄郎にとって、999に乗り続ける理由は特にないのだが、かといって降りる理由もないし、メーテルのそばにいたいから999へ乗車を続ける。無期限、無制限の999のパスを持っている奴は呑気でいいよなあ。これが乗車した分だけ運賃を払うのだったら、自分ならすぐに降車するのだが。まあ、これは冗談です。
アンドロメダ終着駅「惑星大アンドロメダ」、そこには知られてはならない大きな機密事項がありました。まさに、そのために、暗黒彗星サイレンの魔女を引き寄せ、この星のハルマゲドン(としか言いようがない)が起きるのです。1作目の終着駅の惑星崩壊シーンもものすごかったですが、2作目は(超)自然現象としか言いようがないものに襲われ、同じりんたろう監督の次のアニメ映画「幻魔大戦」以上の、本当のハルマゲドンとは、もしかしてこれを言うのではないか、というすさまじい壊滅シーンを描いています。この劇場公開から40年以上経過しているわけですが、自分は寡聞にしてこれ以上の破滅のシーンを、アニメ映画&実写映画で見たことがありません。
残念なのは、本来は4:3画面で作られた映像の上下を切ってビスタサイズにしたために、サイレンの魔女に襲われる惑星大アンドロメダの金田氏の作画が炸裂する爆発シーンで、何が爆発しているのかわからない箇所があることです。金田氏の作画は圧倒的で、この後の「幻魔大戦」の作画をも軽々と超えていると思います。
ぜひ、「銀河鉄道999」「さよなら銀河鉄道999」の2作品は4:3画面のバージョンも発売していただきたいと思います。
(なんとこの後、4:3画面のバージョンが製品化されました。万歳! なお、以下のリンクは、もともと発売されている、16:9画面のバージョンです。)


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