天空の城ラピュタ [Blu-ray] 宮崎駿

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シータは本当のお姫様であり、ムスカとともに、ラピュタの王、王妃になって、世界を支配する、で、全然いいんじゃないの? それのどこがいけないの?

1986年の「天空の城ラピュタ」(興行収入約11.6億円、配給収入5億8300万円)は、冒頭、スパイに拉致され、海賊に襲撃されたシータが、飛行中の飛行船の外壁に逃げ、そこから足を滑らせて、遥か下方に落下する。その途中で飛行石が作動し、炭鉱で残業していたパズーに抱き留められる。

このシーンで、りんたろう監督の1983年「幻魔大戦」(配給収入10億6000万円)の敗北が決まった。この作品は、ルナ王女が乗っているジャンボジェットに隕石が落下・衝突し、ジャンボは爆発・空中分解、ルナは大西洋に落下するが、途中で、アストラルボディ(意識体)が360億光年の宇宙空間に招聘(しょうへい)されるが意識は戻り、無事に海面のジャンボジェットの残骸に降り立つのだが、りんたろうは、どうやってルナの落下スピードが減速したのか、どうやって海面の残骸に降り立ったのか、その場面を一切、描けていない。宮崎駿との力量の差が、一番わかる場面である。

さらに、「幻魔大戦」ではスペシャルアニメーション(とは言いながら、作画は、その前作である「さよなら銀河鉄道999」の方が上手い)を担当していた戦闘場面の描写が上手い金田伊功が、「天空の城ラピュタ」では原画頭であり、原画では筆頭だが、作画監督以下の扱いであり、金田伊功の絵にはクセがあるので、宮崎駿の慧眼が光る。

「天空の城ラピュタ」に話は戻るが、この作品は、スパイや軍隊を動かす国家よりも、海賊に正義がある。しかし海賊はうまみがないのに、主人公2人を海賊の飛行船に乗せる。「飛行石を持たないお前たちを乗せて何の得があるんだい。」「働きます。僕たちを船(海賊の飛行船)に乗せてください」「ラピュタの本当の姿をこの目で確かめたいんです」と言われからだ。だからラピュタに向かう。

そのため「ドーラも変わったねぇ。ゴリアテ(軍隊の飛行戦艦)なんぞに手を出すとはよ」「ラピュタの宝だ、無理もするさ」「そりゃぁいい子たちだよなあ、あの子たちは」「何が言いたいのさ、このクソジジイ」「堅気に肩入れしてもよ、尊敬はしてくれねえぜ」という会話がある。

海賊のボスのドーラはただ、シータの持つ、飛行石が欲しかっただけだ。別にラピュタなんかには興味はない。しかし、パズーとシータが、ラピュタに行きたいというから、一緒に向かうのだ。まあ、お宝はあるだろうが、人助けなわけだ。

ラピュタは大きな低気圧の中心にある、人工天候操作。現在、すでに実用化されているはずだ。すでに、「宇宙戦艦ヤマト」(1974年のTVアニメ)の第一作でガミラスの、低気圧発生装置が登場している。今は、高気圧発生装置も、台風発生・進路設定装置も、あると思うぞ、もはや秘密でも何でもないと思うのだけどねぇ。もうすでにレトロ兵器でしょ? まあ、ラピュタを目前にした雲の表現が圧倒的に上手く、「風の谷のナウシカ」を超えており、自分が空を飛んでいるかのような上手い描写だ。

低気圧の内部は、雷が竜となって暴れている。この作画は間違いなく金田伊功であり、やはり「幻魔大戦」で彼が作画した火焔龍を意識しているが、宮崎駿の描写のさせ方のほうが上手い。

ただ、ラピュタは技術の進んだ自然豊かな美しい、天空の島(「城」は全然、見えないぞ)だったが、同時に、底部に最終兵器のようなものを備えた要塞であり、飛行できるロボット兵もいる。このロボット兵は1体で、国の軍事施設の要塞を、10~20分くらいで廃墟にできる能力がある。それがほとんど無数に配備されている。つまり、対地上戦だけでなく、未来に飛行機械に乗って、襲ってくる敵を前もって予知し、空中戦の準備もしていた。その制御は、シータが持っていた飛行石と、ラピュタにあった古い石板の相互反応によって行う。底部の最終兵器を海上に一発撃つが、ラピュタのイカズチと言っているが、出力は宮崎が抑えているような気がする。ラピュタの底部の外壁に、パズーがくっついているから、吹き飛ばさないようにね。まあ、ラピュタの武力で、ゴリアテは撃沈。

シータが持っていた飛行石は、「カリオストロの城」の指輪の再現だ。指輪は2つ合わせて意味を成すが、飛行石は正当な王族であるシータが身に着けて、呪文を唱えると発動する。どちらも財宝(など)への入口だ。だから、カリオストロ伯爵=(ルパン)=ムスカ=宮崎駿であり、どれも、お姫様好きで、ロリコンなのだ。それで財宝なのだ。ラピュタの底部から光の玉が打ち出され大爆発するのは、宮崎駿のペニスの威力なわけ。だから、描写が「風の谷のナウシカ」と比べて物足りない。なにしろ、ロリコンのペニスだから、威力がわからないのよね。

ラピュタは、巨大な飛行石の結晶で空中に浮かんでいる。この石が、すべての動力源であり、ものすごいパワーがある。もしかして地球を崩壊させるほどのパワーがあるかもしれない。

ラピュタ内部で、スパイのムスカにシータが追われ、助けに来たパズーとともに、言ってはいけない言葉(非常に簡単な呪文)を2人で言い、巨大な飛行石が封印から解かれて急上昇、ラピュタは崩壊、ロボット兵も皆墜落、ムスカも死亡、ただパズーとシータは大木の根に絡んでいて、無事だった。

つまり、スパイ、軍事、最新兵器、国家って、実は子供のやることであり、だから子供の語る簡単な言葉で崩壊する。地球は馬鹿ガキの星であり、真の「大人」は1人もいないからだ。

海賊は軍に捕らえられていたが、「静かに、音をたてるんじゃないよ」と、フラップターで無事脱出して、飛行して待機している。スパイや軍よりも、海賊の方が頭がいいということだ。それで、海賊たちと、パズーとシータは分かれて両者はどこかへ去っていくという終わり方。

この作品には、ラピュタ人の血を引く人間が2人(シータと、ムスカ)いて、シータは本当のお姫様なのだから、ムスカとともに、ラピュタの王、王妃になって、世界を支配する、で、全然いいんじゃないの? それのどこがいけないのよ? 逆らう国には、ラピュタ下部から最終兵器で攻撃して、木っ端みじんで、全然いいじゃない。実際、世界なんて、そんなものでしょ。宮崎駿は、何、かっこつけてるの? 宮崎駿は、偽善者にすぎない。ムスカは本当の王族じゃないみたいだが、シータは本物の王族なんだから、そうすればいいじゃん。全然、問題ないでしょ?

だいたい、王族や皇族に、倫理性とか正義感なんか求めちゃ駄目よ。それがあれば王族、皇族か、というと、そういう条件は別に不必要なんだからさ。ああ、そうか、宮崎はお姫様好きだから、ブスなお姫様とか、意地の悪いお姫さまは出さないから、軍事力で地球を支配するお姫様は、彼の守備範囲外なのだね。宮崎は、クシャナ殿下はお好みではなくて、可憐で、こぎれいで、処女で正義のお姫様が好きなのね。小さい男だなぁ。

これ、もとラピュタ人2人の里帰りの物語なんだからさ、祝福してやればいいのよ。シータなんかさっさと犯しちゃえって思うんだよね。それが初夜ですよ。多分、処女だぞ。ムスカは宮崎の分身だから、お姫様好き、ロリコンにはたまらんでしょうが。

それなのに、宮崎駿は「土から離れては生きていけない」なんてカッコつけちゃってさ。あのさ、今時、地面を持っている奴なんて金持ちであり、大体はマンションとか借家で、地面なんか持っていないのよね。金持ちだって、地上何十階なんていうタワマンに住んでいるでしょ? 1Fに住めるのは相当な金持ちくらいか、ってなものよ。だって普通の1Fは日当たりも悪いでしょ? 「土から離れては生きて行けない」なんて言われたら、こっちが困るんだけど

それに、ラピュタの、土がなくても巨木に育った大木の根っこに絡まって、最後はパズーもシータも助かったのだから、土なんかなくても全然ヘーキで大木に育っているだろうが。

宮崎駿は、言っていることと、描いていることが全然違うんだけど? 口では「土から離れては生きていけない」と言っている人物が、土なんかなくても平気で大木に育っている木を描いている。あのね、言っていることと、やっていることが乖離している人間の場合、その人間の本当は、やっていることの方にある。口はうそなの。だから、宮崎はうそをついており、「土なんか無くてもへっちゃらさ」が宮崎の本音なわけ。そうやって、宮崎はうそをついてでも、どうしても、ラピュタを復活させたくない。小さな偽善者だからだ。

あのさ、いずれ、クラリスは、カリオストロ公国の女王か王妃になるでしょ、ナウシカも風の谷の女王か王妃になるでしょ。なぜ、シータはラピュタの女王や王妃にさせないのさ? 不公平じゃないか。王族に対して、失礼にもほどがあるぞ。

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