「わたしのグランパ」 筒井 康隆

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死ぬ気ならなんでもできるという、その言葉の重み通りに人生を生き抜くグランパ

刑務所帰りの祖父(グランパ)が、情報通で、表の道と裏の道に通じているというのがすごいです。その手腕で、孫娘への執拗ないじめを止めさせ、様々な暴力沙汰を止めさせる。それは、老人の知恵であったり、駆け引きだったりする。

グランパの人間性のスケールが大きく、土壇場での肝の座り方が一般人と違います。

死ぬ気ならなんでもできる、と巷でよく言われるが、そうやって生きるのは本当に難しい。しかし、このグランパは、まさに、死ぬ気ならなんでもできるという、この言葉の本来の重み通りに人生を生き抜く。見事な男の人生だと思います。

この小説は映画化もされ、主演の石原さとみさんは可憐で、グランパは菅原文太さんでかっこよかったですね。そのシーンで思い出すのですが、グランパが世話した浅野忠信演じる飲食店の若い店主が、や〇〇さんから脅されて、メカジメ料を払うか払わないかでモメる、そういうシーンがあったかという記憶はあるのですが、当然、この小説にもそのシーンがあったはずなのですが、どちらからも消えている。自分の記憶違いなのかな、それとも、問題があって、自主的に削除したのかな? いやあ、差別用語の問題とかで断筆宣言までした筒井康隆氏が、そのような姑息なことをするはずがない。自分の記憶違いなのだろうか?

この小説も、映画化された作品も、驚く程、あっけない終わり方をするが、読後感(視聴後感)は大変充実しています。

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