ストラヴィンスキー:バレエ「春の祭典」(1921年版)、管楽器のための交響曲(1920年版) シャルル・デュトワ

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DECCAマジックで、演奏が改善されているような気がする。

デュトワ&モントリオール交響楽団のDECCAのCDは、ほとんどの演奏が素晴らしいのですが、録音についても、CD初期くらいのものであるにもかかわらず、ほとんどすべてが優秀録音だと思います。

「春の祭典」は、1つ1つの楽器の演奏に細かい表情があり、そこが凡百のハルサイとは決定的に違います。モントリオール交響楽団はただ洗練されていて、色彩感があるだけではない、何か非常に多彩な表現力と底力を感じさせる演奏です。ただし重低音の迫力は少し不足しているかな。

旧盤は高音だけがやたらに目立つ録音で、それだけに、あまたあるハルサイの中で異色を放っていたのですが、現行盤では、DECCAマジックなのか、その点が改善されて聴きやすくはなっている、確かに。

ただ、第一部、第二部それぞれの終盤のスピードが、旧盤よりも少し早くなっているような気がしないでもない。旧盤が手元にないので、演奏時間の比較ができないのだが。

NHK交響楽団とデュトワのハルサイのリハーサルをTVで見たことがありますが、これらの部分で、デュトワが何度も「急ぐな」と演奏者に注意していました。自分はこれらの箇所は早い演奏の方が好みだけれど。

ストラヴィンスキー「春の祭典」は、DECCAマジックによって、旧盤よりも録音も演奏も、相当改善されているような気がします。この曲は、平たく言えば旧盤と現行盤で、演奏が全然違うとしか思えず、SHM-CDだから、ルビジウムクロックだからとか、そういうレベルの変化ではなく、明記なしの改変ですね、これは。その結果、ハルサイの名盤に名を連ねるようなCDに変貌しています。まあ悪くなるよりはいいのだが、でもこれってマジックだよな。

この音質改善(というか、名演奏に変貌)現象は、デュトワ&モントリオール交響楽団のドビュッシー「牧神の午後への前奏曲」でも見られており、明らかにDECCAマジックによって演奏が大きく改善されています。

まあ、良くなる改変だからいいのだが(本当にいいのか?)。

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