ドビュッシー:交響詩「海」、牧神の午後への前奏曲、他 シャルル・デュトワ

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デュトワのドビュッシーに限っては国内盤をお勧めします

このCDは、初出時、音楽之友社のレコードアカデミー賞大賞を受賞し、録音でも、確か、ステレオ誌の年間優秀録音の第3位にランクされていた名演奏、名録音です。

というか、デュトワ&モントリオール交響楽団のDECCAのCDは、ほとんどの演奏が素晴らしいのですが、録音についても、CD初期くらいのものであるにもかかわらず、ほとんどすべてが優秀録音だと思います。

「海」は、弦楽器の羽毛のような音が聞ける、デリケートで、かつ、迫力のある演奏です。穏やかな海から荒れる海まで、描写のダイナミックレンジが広い演奏です。ただ、マルティノン盤のような爆発的音楽というのでは無く、あくまでも節度を保った上品な演奏であり、この曲で超がつくほどの優秀録音だと強く感じます。

このCDの頂点は、交響的断章「聖セバスチャンの殉教」です。自分は「聖セバスチャンの殉教」について、以前、声楽付きの2枚組のCDを聴いたことがあるのですが、今一つピンときませんでした。しかし、この交響的断章はそのエッセンスを上手に抽出しており、デュトワはこの音楽の敬虔さを、まさに敬虔さという言葉でしか表現できないような音でこの曲を紡いでいます。「海」は、その後のブーレーズのように乾いてはいるが精緻な演奏がでてきていますが、「聖セバスチャンの殉教」の敬虔さは誰にも真似ができないだろうと思います。

「牧神の午後への前奏曲」は、遅めのテンポです。これは、ブーレーズ盤の早めのテンポでうねるような表現の演奏もありますが、遅めのテンポの演奏もなかなか良いです。

デュトワの知名度を上げるきっかけとなったラヴェルの演奏のCDは、国内盤も輸入盤もほぼ同等で、いずれも高音質でしたが、ドビュッシーは(自分の経験では)、国内盤と輸入盤で音が違い、国内盤の音質は厚みがあって優れていますが、輸入盤は音の厚みが足りず、高音が強く耳障りでした。

どうしてこんなことを書いているのかと言えば、この盤は、ジャケットから判断するに輸入盤にしか見えず、国内盤かどうか不明なためです(自分はこの盤は購入しておらず、ジャケットに海の写真があるバージョン=国内盤を購入しています)。でも、例えばAMAZONのサイトの曲名表記は日本語で記載されているため、国内盤と断定して画像をアップしています。CDケースの裏面の写真が掲載されていれば文字で国内盤かどうか区別がつくのですが。

それに以前は国内盤はLONDON、輸入盤はDECCAと表示されだいたいは区別がつきましたが、途中から国内版もDECCAになり、余計、国内盤と輸入盤の区別がつかなくなってしまいました。とにかく、デュトワのドビュッシーに限っては、輸入盤はお勧めできなく、国内盤をお勧めします。

以下が、このCDの画像と、AMAZONのリンクです。多分、国内盤だと思いますが、ご購入は自己責任でお願いします。

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