川尻善昭監督 アニメ 魔界都市<新宿> [Blu-ray]

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川尻善昭監督の独特のセンスである「女の力」が強力に発揮されるアニメ

40年近く前の作品だと思うが、絵も音も非常にきれいに仕上がっている。自分は昔、このVHSテープを持っていたが、このBDのほうがはるかにきれいだ。

最初の、新宿を襲う大地震から絵も音も演出もうまい。でも、その時、魔界のものを召喚せずに、10年待たせる必要性がよくわからない。

そして、10年後、主人公の男子高校生・京也がハンサムで非常に強い。特に、最初の地下鉄のシーンがすごい。川尻義昭の監督作品は、ほとんどどれも、戦いの舞台となるトンネル内部の高さが非常に高いという、演出上のクセがありますね。

最後はあっけないほど簡単に決着がつきます。この最後の最後に、正義の味方が、段違いに強くなってしまい、敵のボスを瞬殺するのは、川尻監督の前の作品「妖獣都市」でも同じであり、何か、いつも予定調和的なのですよね。

脚本が岡村香織という女性のためか、京也がやたらに「・・・だぜ」みたいに話すのが気になり、女性が想像する男性像の偏りを感じる。男性はそんなに「・・・だぜ」とは思ったほどには、言いません。

注目すべきは、正義感が強く、可愛いが、非力に思えたさやかが、京也も捉えられた強力な悪霊(の集団)を、成仏させるシーンです。この作品では、この圧倒的なシーンこそ一番の見どころであり、怪しさ、不気味さ、そして、美しさに心を打たれる。前作の「妖獣都市」でもそうだったが、川尻善昭監督の独特のセンスである「女の力」が強力に発揮される。

素晴らしいアニメです。

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